囲碁のAlphaGoが話題です。
人間が最終的に負けるのは仕方ないですが、麻雀でも世間の関心を囲碁や将棋と同じくらい集めたいと思ってしまいます。
麻雀AIがきちんとチャレンジできる環境にするためにはいくつかの課題があると思っています。
■麻雀が人間とAIにとってどんな難しさがあるのかをきちんと説明する
情報非公開ゲームだから難しい、という説明では物足りません。
手牌や山も所詮は有限個ですから解空間には上限があります。
人間が確率に依存するゲームに対応するためには
沢山の心理バイアスを克服する必要があるので、
そもそも向いていない可能性があります。
カウンティングで期待値どおりに行動できれば勝てる局面がほとんど、
というところがゲームの本質である可能性は否定できません。
AIは多人数間で発生するクリティカルな条件戦やデリケートな協調には
短期的に対応するのはとても難しいといえます。
■強さの評価基準についての議論を収束させる目途を立てる
現時点でAIが天鳳にチャレンジする場合には、
天鳳位のゴールに到達したとしても評価されないリスクがあります。
AIを商業的に考えると、人類を超えるという漠然としたテーマが
設定できて成果を大きくアピールできることが重要なので、
それを踏まえて強さの議論を収束させる必要があります。
短期戦の階層化で強さが階層化するのか?という問いから
長期戦の在り方を議論して、人間は一生で6万半荘くらいしか
打てませんから、データからチャンピオンの説得力を導く仕組みを
作る必要があります。
天鳳にとって最高のシナリオを妄想してみると…
20xx年 天鳳の段位システムが業界標準として採用される
20xx年 人類最強雀士25段(謎)が誕生する
20xx年 AI雀士も成熟
20xx年 DeepTiling社から賞金1億ドルの大会オファー
20xx年 天鳳で対決!
清々しく思いっきりやりたいですね。
そろそろ天鳳も政治的な動きをやれということですかね。
なんとなく政治的な中立地帯が形成されつつあって、天鳳なら動けるという条件が整ってきているような気もします。
2016年03月13日
麻雀AIの環境整備
posted by つの at 21:08| Comment(0)
| 日記
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場千五(1本場1500点)を採用しています
東西場を採用しています(西も場風)